「肩が痛くて腕を上げられない」
「後ろに手を回せず着替えに時間がかかる」
「夜、痛みで目が覚めてしまう、なかなか眠れない」
このような五十肩の症状でお悩みではありませんか？
五十肩は正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、40代後半から60代にかけて多くみられる症状です。特に女性に多く、悪化すると日常生活に大きな影響を及ぼしやすいんです。
今回は、五十肩の原因や症状の特徴、日常で気をつけるべきこと、そして自宅でできるセルフケア・ストレッチまでを、整体院の視点からわかりやすく解説していきます。
はじめに｜五十肩は自然に治るは勘違い！
五十肩についてよく耳にするのが、
「痛いのは今だけ」
「年齢のせいだから仕方ない」
という言葉です。
確かに、五十肩は時間が経って痛みが落ち着くケースもありますが、放置したまま生活し続けると、いつの間にか痛みが悪化したり、肩が上がらないまま固まってしまうこともあります。
また、肩の痛みをかばう動作が続くことで、肩だけでなく首や背中、反対側の肩にまで負担が広がることも少なくありません。
五十肩は「早期に正しく対処するかどうか」で、その後の回復具合や肩の動きに大きな差が出ます。
五十肩とは？｜肩関節の構造と痛みが起こる仕組み
五十肩は医学的には肩関節周囲炎と呼ばれ、肩関節周囲の筋肉や腱、関節包に炎症が起こることで発症します。
肩関節は、人体の中でも特に可動域が広い関節です。
その分、構造が複雑で、筋肉や靭帯のバランスが崩れると負担が集中しやすいという特徴があります。
加齢、姿勢の崩れや生活習慣、肩周りの筋力低下などが重なることで、
- 炎症が起きる
- 関節包が硬くなる
- 肩の動きが制限される
といった悪循環が起こり、痛みや可動域が狭くなる原因となります。
その結果、
- 腕を上げると肩が痛い
- 後ろに手を回せない
- 夜に肩が痛くて眠れない（夜間痛）
といった五十肩特有の症状が現れるのです。
五十肩の代表的な症状
⚫︎ 腕を上げると肩が痛い
洗濯物を干す、高いところの物を取るといった動作で痛みが出やすくなります。
⚫︎ 肩が上がらない・動かしにくい
痛みだけでなく、肩関節自体が硬くなり、動かせる範囲が狭くなっていきます。
⚫︎ 夜間痛がある
夜、横になると肩がズキズキと痛み、なかなか眠れない、夜中何度も目が覚めてしまうという方も多く見られます。
⚫︎ 着替えや髪を結ぶ動作がつらい
日常の何気ない動作がストレスになり、生活の質が低下します。
五十肩を悪化させる生活習慣
① 痛い肩をまったく動かさない
「動かすと痛いから」と全く動かさないでいると、関節が固まりやすくなります。
② 無理にグイグイ動かす
痛みを我慢して強引に動かすと、炎症が悪化することがあります。
③ 猫背・巻き肩の姿勢
肩が前に出る姿勢は、肩関節のへの負担を増やし、炎症の悪化や回復の遅れにつながります。
今日からできる！五十肩のセルフケア・ストレッチ
① 振り子運動
・痛くない側の手を机などにつき、体を少し前に倒す
・痛い側の腕をだらんと垂らし、小さく前後・左右に揺らす
・力を入れず、1分ほど行いましょう
② 肩甲骨を動かす体操
・肩をすくめる→ストンと落とす動作をゆっくり10回
・肩甲骨を寄せる・離す動きを意識
③ タオルを使ったストレッチ
・タオルを背中で縦に持ち、上の手で下の手を軽く引き上げる
・痛みの出ない範囲で20〜30秒キープ
整体でできる五十肩へのアプローチ
整体では、肩だけでなく、首・背中・骨盤・姿勢まで含めて全身のバランスを評価します。
五十肩の多くは、
- 肩甲骨の動きの低下
- 猫背・巻き肩
- 肩関節の筋力低下
といった要因が重なって起こっています。
当院では、姿勢や普段の生活習慣から痛みの原因を丁寧に評価し、根本改善・再発予防に向けた治療をご提案しています。
肩関節は日常的に頻繁に使う関節のため、余計な負担をかけない方法を知ることが大切。今後快適に過ごせるようになるには、ただ一時的に痛みをケアするのではなく、根本的な正しい治療が必要なのです。
まとめ｜五十肩は正しいケアで改善を目指せます
五十肩は、年齢のせいだから仕方ないと諦めてしまいがちですが、原因を正しく理解し、適切なケアを行うことで回復を早めることが可能です。
「腕を上げると痛い」「夜に肩が痛くて眠れない」など、少しでも気になる症状がある場合は、早めの対策が大切です。
当院では、五十肩の原因を丁寧に見極め、一人ひとりの状態に合わせた施術とセルフケア指導を行っています。
五十肩でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
